今月20日、池袋西口公園で開催されたのは「第15回カレーフェスティバル&バングラデシュ ボイシャキ メラ」(主催:NPO法人ジャパンバングラデシュソサエティ)。ベンガル暦で4月14日が新年とされることから毎年この時期に開催されるそうです。
1年に1度のこの大イベントには、東京中(いや、日本中?)のバングラデシュ人の方々が集結するという噂を聞きつけ、記者も参加してきました!
池袋駅西口を出ると、そこに漂うはかそけき香辛料のかほり、そして鮮やかなサリーをまとった方々。サリーの集団について行くと、そこにはまぁ大勢の人・人・人! 正しくいうと彫りの深い人々!
会場の池袋西口公園には大音量の南アジアンミュージックが流れ、あちこちでベンガル語が飛び交っていました。もうね、掛け値なしで9割の方がバングラデシュや周辺国の方々でしたよ! なんだかワクワクしてきたぞ!
さぁて、お楽しみのカレー屋台を紹介しますよ。
東MAXも訪れたというバングラデシュ料理屋「ルチ」(板橋)などの専門店から、交流サークルの方々によるお店まで計16ブース。
グリーンカレーやドライカレー、チキンココナッツカレーといった、各店とも特色あるカレーを中心に、タンドリーチキンやバングラデシュ風炊き込みご飯の「ビリヤニ」などを300円~500円ほどで販売。
◆バングラグルメを初体験!
記者が購入したのは、3点。
1 カレーと鶏煮込みの中間にあたる「ハリム」(300円)
2 日本でいう炊き込みご飯の「ビリヤニ」(300円)
3 「チキンカレー」&「ナン」(500円)
・「ハリム」は一見カレーに見えますが、店員さん曰くカレーとは少し違うのだそう。簡単にいうと、鶏肉と数種類の豆をスパイス諸々とともに仕上げた煮込み料理で、日本人の舌にも割と合うように思いました。食べ進めると、じんわりとした辛みが舌の上で広がりますが、唐辛子のそれというよりも複雑なスパイスが効いている、といった感じ。以前、知人の料理家が「エスニック料理はスパイスが命。複雑な香りを楽しむものよ」と言っていたのを思い出しました。
・「ビリヤニ」はサフランで炊いたロングライス。味はかなり薄めなので、カレーを片手に食べるとちょうど良い印象。日本の米にあるような弾力や甘みはほとんどなく、サラサラッとした口当たりです。
・「チキンカレー&ナン」は一番気に入りました! 本格的なナンなんてあまり食べる機会がありませんからねぇ。カレーなしでも食べ続けられるモチモチ感。またハリム同様、このカレーも辛さは抑えめで、それよりもスパイスやトマトの爽やかな酸味が引き立った味でした。万人向け!
会場にいるのはほとんどが外国の方でしたが、そばを通りかかってフラッと参加した日本人の方もちらほら。その方々に感想を聞いてみると「日本のカレーと全然違います! でもウマい!」「池袋に住んでましたがこんなイベントがあるなんて知りませんでした。来年も来たいです」と、みなさん楽しんでいらっしゃいました。
大変賑わいのあるイベントでしたので、興味のある方は来年ぜひどうぞ☆
取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch
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